Q-1:選手とジムとの契約書はなぜ必要なのでしょうか?

選手がジムに所属する際には、そのジムで決められている規則をしっかりと理解し、そのルールを守る必要があります。
例えば、ジムは、選手の練習環境を整えたり、イベント主催者に選手を売り込んだりするなど、選手が活躍できるように手間とお金をかけています。
そのため、選手がジムに対してマネージメント料を支払うことが決められている場合があります。

また、手間とお金をかけた選手が勝手に移籍してしまうと、ジムがそれまでしてきたことが無駄になってしまいます。
そのため、ジムを移籍する際のルールが決められていることも多くなっています。
このようにジムの規則には、日々の練習、マネージメント、チケットの販売、移籍など、様々な内容が含まれています。
このような様々な条件について、ジムと選手が合意することを契約といいます。
口約束でも契約は成立しますが、それだけだと、
「マネージメント料を支払わなければならないなんて聞いていなかった!」
「移籍するときに違約金が発生するなんて知らなかった!」
などというようなトラブルが発生してしまう可能性があります。

このようなトラブルを避けるために、必要な条件をきちんと記載した契約書を作ることをおすすめします。
そして選手は、契約書を読み、内容をきちんと理解しておく必要があります。
もし、ジムとの間に契約書がない場合には、契約書を作ってもらうようにジムにお願いしてみてください。

契約書は、選手の勝手を許すためのものでもジムが優位に立つためのものでもありません。
選手とジムがお互いの成功に向けて協力していくために必要なものであると同時に、お互いにとって有意義なものでもあります。
マネージメント料や移籍の際のルールなどをめぐって選手とジムがトラブルになってしまうことはお互いにとって不幸なことです。